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セイコースピリット廃止はなぜ?後継モデルと中古市場を徹底解説

セイコースピリット廃止はなぜ?後継モデルと中古市場

長年愛用してきたセイコースピリット生産終了と知り、ショックを受けているのではないでしょうか。

あるいは、シンプルで質の高い時計を探していて、セイコースピリットに興味を持ったものの、廃止されたことを知った、という方もいるかもしれません。

ご安心ください。この記事では、セイコースピリットがなぜ廃止されたのか、その真相を明らかにするとともに、今でもセイコースピリットを手に入れる方法、そして後継モデルとなるセイコーセレクションについて、徹底的に解説します。

この記事のポイント

  • セイコースピリットは2017年に生産終了したが、その魅力は健在。
  • 後継モデル「セイコーセレクション」が、スピリットの精神を引き継いでいる。
  • 中古市場では、状態の良いスピリットや、希少なモデルが手に入る可能性がある。
  • スピリット、セレクション共に、ビジネスから普段使いまで幅広く使える、実用性の高い時計である。

セイコースピリット廃止の真相、そして今

セイコースピリット廃止はなぜ?後継モデルと中古市場

セイコースピリットとは? 時を超えた魅力

セイコースピリットは、セイコーが誇る、まさに「質実剛健」を体現した腕時計コレクション。

時刻を知る、という時計本来の役割に徹し、余計な装飾を排除した潔いデザインが特徴でした。ビジネススーツに合わせれば、腕元を知的で上品に演出。初めて手にする本格時計としても最適で、幅広い世代から支持を集めました。

川村
川村

シンプルで美しい時計は、時代を超えて愛されるもの。スピリットもその一つでしたね。

2万円から5万円程度という価格帯でありながら、そこは世界のセイコー。日本製ならではの確かな品質が、所有する喜びを満たしてくれたものです。

セイコースピリット、その特徴を振り返る

スピリットの魅力、それは何と言っても、日々の使用に耐える実用性の高さでしょう。心臓部には、セイコーが誇る高精度なクオーツムーブメントを搭載。年差±15秒という驚異的な精度は、日々の生活で時刻合わせのストレスから解放してくれます。

ここで少しクオーツについて解説しましょう。クオーツとは、水晶振動子を使った時計の仕組みのこと。水晶に電圧を加えると、規則正しく振動する特性を利用し、正確な時を刻む技術です。

石田
石田

クオーツの高精度は、日常の相棒としての頼もしさに直結しますね。

ケースサイズも絶妙でした。直径約37mmから43mmというサイズ感は、日本人の腕にすっと馴染み、主張しすぎない上品さを演出。5気圧防水を備えたモデルもあり、少々の水濡れなら心配無用。素材も、ステンレススチールが中心でしたが、上級モデルには、軽くて丈夫なチタンや、透明感あふれるサファイアクリスタルガラスを採用。

サファイアクリスタルガラスは、人工サファイアから作られ、ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇ります。だから、日常使いでついてしまいがちな、細かな傷とも無縁。いつまでも美しい輝きを保ってくれます。

ビジネスから普段使いまで、まさに「相棒」と呼べる一本でした。

なぜ?スピリットが廃止された理由

多くのファンに愛されたセイコースピリット。なぜ、2017年頃に生産終了となってしまったのでしょうか。その理由は、時代の変化、そしてセイコーの戦略にありました。市場では、よりデザイン性の高い時計や、スマートフォンと連携するスマートウォッチなど、多機能なモデルが人気を集めるようになりました。

セイコーも、こうしたニーズに応えるため、ラインナップの刷新を決断。スピリットのシンプルで普遍的なデザインは、ある意味で完成されていましたが、よりトレンドを取り入れたデザインや、先進的な機能を求める声に応える必要があったのです。

川村
川村

時代の流れに合わせて、ブランドも進化していく。でも、スピリットの精神は今も息づいていますよね。

こうして、スピリットはその役割を終え、後継モデルである「セイコーセレクション」へとバトンタッチすることになりました。

セイコースピリットに似た時計を探しているのですが、どんなモデルがおすすめですか?

スピリットの後継としては、やはり『セイコーセレクション』が最も近い存在でしょう。シンプルなデザインと高品質なクオーツムーブメントを備えており、価格帯もスピリットとほぼ同じです。また、よりクラシックなデザインが好みなら『セイコー プレザージュ』の一部モデルもおすすめです。

スピリット、クロノグラフモデルという選択肢

スピリットの中でも、特に人気を集めたのがクロノグラフモデル。

クロノグラフとは、いわゆるストップウォッチ機能のこと。通常の時刻表示に加え、経過時間を計測できる、多機能モデルです。スピリットのクロノグラフは、1/20秒単位での計測が可能な本格派。文字盤に配置された複数のサブダイヤルが、メカニカルな雰囲気を醸し出し、男心をくすぐりました。

ビジネスシーンはもちろん、カジュアルな服装にも合わせやすく、腕元をスタイリッシュに演出。

3万円台から4万円台という価格も、魅力の一つでした。今でも、SBTR013などのモデルは、中古市場で根強い人気を誇ります。

軽さと強さ、スピリットチタンモデル

もう一つ、忘れてはならないのがチタンモデル。チタンは、ステンレススチールに比べて約40%も軽く、金属アレルギーも起こしにくい、優れた素材です。長時間着けていても疲れ知らず。肌がデリケートな方にも、安心してお使いいただけます。

さらに、チタンは錆びにくく、傷にも強い。まさに、毎日使う「相棒」にふさわしい素材です。スピリットのチタンモデルは、ケースとブレスレットにチタンを採用。驚くほどの軽さと、快適な着け心地を実現していました。

4万円台から5万円台という価格帯でしたが、その価値は十分にあったと言えるでしょう。

セイコースピリット、その魂は今も

セイコースピリット廃止はなぜ?後継モデルと中古市場

セイコースピリットの生産終了は、確かに一つの時代の終わりを告げました。

しかし、そのスピリットは、決して消え去ってはいません。ここでは、スピリットの後継モデル、中古市場の状況、そして今なお輝きを放つ、特定モデルについてご紹介します。

名作が生産終了しても、その魅力は色あせることはない。むしろ、時間とともに価値が増すこともあります。

後継モデル、セイコーセレクションの実力

スピリットのDNAを受け継ぐのが、セイコーセレクションです。

スピリット同様、シンプルで飽きのこないデザイン、そして高い機能性を、高い次元で両立。価格帯も、2万円から6万円程度と、スピリットとほぼ同じ。

お求めやすい価格設定となっています。セイコーセレクションでは、クオーツモデルに加え、ソーラー電波時計やGPSソーラー時計など、さらに進化したモデルもラインナップ。

デザインも、より現代的で洗練されたものが増え、選択肢が広がりました。スピリットファンなら、きっと満足できるはずです。

スピリットを中古で手に入れる、その注意点

生産終了となった今、スピリットを手に入れるには、中古市場を探すことになります。

状態の良いものであれば、新品同様の輝きを放つ一本に出会えることも。価格も、1万円台から3万円台と、新品時よりもお手頃。しかし、中古品には注意も必要です。

メルカリ、ヤフオク!、ラクマといったフリマアプリ、リサイクルショップ、中古時計専門店…。

様々な場所で取引されていますが、中には、残念ながら偽物や、状態の悪いものが紛れていることも。

購入の際は、必ず販売者の信頼性を確認しましょう。商品の説明をよく読み、不明な点は質問する。保証や返品の可否も、事前に確認しておくと安心です。

時を越える魅力、電波ソーラーモデル

スピリットの電波ソーラーモデルは、中古市場でも、特に人気の高いモデルです。

電波ソーラー時計の魅力は、何と言っても、電池交換と時刻合わせが不要なこと。標準電波を受信して、自動的に時刻を修正。太陽光や蛍光灯の光で充電できるため、電池切れの心配もありません。

忙しい毎日を送るビジネスパーソンにとって、これほど心強い機能はないでしょう。中古市場では、2万円台から4万円台が相場。

中でも、SBTM167などの人気モデルは、状態の良いものだと、高値で取引されることもあります。

時を刻む芸術品、アンティークモデル

スピリットには、アンティーク、いわゆるヴィンテージと呼ばれるモデルも存在します。

1980年代から1990年代に製造されたモデルは、レトロなデザインが、逆に新鮮。ファッションアイテムとして、個性を演出してくれます。初期のクオーツモデルは、セイコーの技術の歴史を物語る、貴重な資料とも言えるでしょう。

価格は、状態や希少性によって大きく変わりますが、数千円から数万円。ただし、アンティークモデルは、修理が難しい場合や、部品が手に入らないことも。

購入の際は、時計専門店で、状態をしっかり確認し、アドバイスをもらうのが賢明です。

女性にも似合う、レディースモデル

スピリットには、メンズモデルだけでなく、女性向けのレディースモデルもありました。

メンズモデル同様、シンプルで上品なデザインは、どんな服装にも合わせやすく、オンオフ問わず活躍してくれます。ケースサイズも小ぶりで、女性の腕に優しくフィット。

文字盤の色や素材、ブレスレットのデザインも豊富で、選ぶ楽しさも味わえます。新品での入手は難しいですが、中古市場なら、状態の良いものが1万円台から2万円台で見つかることも。

電池交換、どこでできる?いくらかかる?

スピリットのクオーツモデルは、電池で動いています。

そのため、いずれは電池交換が必要になります。「どこで交換できるの?」「費用は?」と、気になる方もいるでしょう。電池交換は、時計専門店や、セイコーのサービスセンターで依頼するのが確実です。

家電量販店やホームセンターでも、対応してくれる場合があります。

費用は、店舗やモデルによって異なりますが、大体2,000円から3,000円程度。電池交換の際は、防水検査やパッキンの交換も一緒に行うと、時計を長く愛用できます。

Q&A スピリットに関する疑問、解決します

Q: セイコーセレクション、どの年齢層に人気?

A: セイコーセレクションは、本当に幅広い年齢層に支持されています。20代の若者から、60代以上のベテランまで。シンプルなデザインと確かな品質は、年齢を問わず、多くの方に選ばれています。初めての本格時計を探している方、ビジネスシーンで信頼できる時計を求めている方。そんな方々に、特におすすめです。ペアウォッチとしても人気で、幅広い層に受け入れられています。

Q: SEIKO 7b42、強制受信の方法は?

A: SEIKO 7B42は、電波時計のムーブメントですね。強制受信の方法は、

  1. まず、時計のりゅうずを1段引きましょう。
  2. 次に、Bボタン(通常は4時位置にあるボタン)を3秒以上、長押しします。 これで強制受信がスタート。受信には、数分から十数分かかる場合があります。受信中は、秒針が止まったり、くるくる回ったり、普段とは違う動きをします。受信が成功すれば、秒針が正しい時刻を指し始めます。

Q: セイコースピリットの修理、どこで頼める?

A: セイコースピリットの修理は、セイコーのサービスセンター、または時計専門店で依頼できます。セイコーの公式サイトで、修理を受け付けている店舗を探せます。家電量販店やホームセンターでも、修理対応してくれる場合があります。ただし、スピリットは廃盤モデル。部品の入手が難しい場合もあることを、覚えておきましょう。

Q: セイコースピリット、防水性能はどれくらい?

A: スピリットの多くは、5気圧防水を備えています。これは、日常生活での汗や雨、洗顔時の水しぶき程度なら大丈夫、というレベル。水泳や入浴など、水圧がかかる状況での使用は、避けてくださいね。

Q: セイコースピリット、ベルト調整は自分でできる?

A: スピリットのメタルバンドの調整、専用の工具があれば、ご自分でも可能です。しかし、細かい作業に自信がない場合は、時計専門店に依頼するのが安心です。

まとめ:セイコースピリット、時を超えた輝きを、あなたの腕に

セイコースピリット廃止はなぜ?後継モデルと中古市場

セイコースピリットは、生産終了となった今も、その魅力は色褪せません。シンプルで美しいデザイン、確かな品質、そして高い実用性。この記事を読んだあなたが、「セイコースピリット 廃止」というキーワードから、スピリットの真価に気づき、新たな魅力を発見できたなら、これほど嬉しいことはありません。

中古市場で運命の一本を探すもよし、後継モデルのセイコーセレクションを検討するもよし。

もし、セイコースピリット、あるいはセイコーセレクションが気になったら、ぜひ一度、実物を手に取ってみてください。その洗練されたデザインと、確かな品質を、きっと実感できるはずです。あなたの腕元で、新たな時を刻む「相棒」となることを願っています。

以下に主なモデルの比較表を掲載します。

モデル特徴価格帯(目安)
スピリット(中古)シンプル、クオーツ、高精度、ビジネス向き、年差±15秒1万円~3万円
クロノグラフ(中古)スピリット、ストップウォッチ機能、1/20秒計測、スポーティー3万円~4万円
チタンモデル(中古)スピリット、軽量、高耐久性、金属アレルギー対応、ビジネス/カジュアル4万円~5万円
電波ソーラー(中古)スピリット、電池交換不要、時刻合わせ不要、高精度2万円~4万円
セイコーセレクションスピリット後継、クオーツ/ソーラー/電波ソーラー、多様なデザイン、幅広い価格帯2万円~6万円
SBTR013セイコーセレクション、クロノグラフ、クラシックデザイン約2万円
SBPX083セイコーセレクション、ステンレス、ソーラー、日付曜日表示約3万円
SBTM167セイコーセレクション、チタン、電波ソーラー、シンプルデザイン約5万円

まとめ

  • セイコースピリットは2017年に生産終了したが、その魅力は今も色褪せない
  • シンプルで飽きのこないデザインと高い実用性が、ビジネスシーンで特に支持された
  • クオーツモデルは年差±15秒という高精度を誇り、日常使いに最適だった
  • クロノグラフモデルやチタンモデルなど、バリエーションも豊富だった
  • 後継モデルとしてセイコーセレクションがあり、スピリットのDNAを受け継いでいる
  • セイコーセレクションは、より幅広いデザインと機能性を備え、価格帯も手頃
  • 中古市場では、状態の良いスピリットが、比較的リーズナブルな価格で手に入る
  • 電波ソーラーモデルは、電池交換不要、時刻合わせ不要で、中古でも人気が高い
  • アンティークモデルは、レトロなデザインが魅力で、ファッションアイテムとしても楽しめる
  • 電池交換や修理は、セイコーサービスセンターや時計専門店で依頼できる
  • レディースモデルもあり、ペアウォッチとしても人気があった
  • 7B42ムーブメント搭載モデルは、簡単な操作で強制受信が可能

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